薄毛対策

ブラッシングとマッサージ

髪の毛をブラッシングすることで毛根を刺激し、頭皮の血行が促進され、様々な脱毛症の予防や進行を遅らせたりすることができます。抜け毛予防の為のブラッシングはシャンプー前が効果的だといわれています。

ブラシは地肌まで先が通る毛足の長いものを選ぶことをお勧めします。先端が金属のものや鋭利なものはブラッシング方法によっては地肌を傷つけてしまうこともあるので気をつけましょう。

抜け毛対策に有効なブラッシング方法をご紹介します。まずブラシの毛の生え際を持ちブラシの毛を地肌に対して寝かせる形で当てます。手首を回しながら、頭の丸みに沿う形で半回転させるのがこのブラッシング方法のコツです。

頭頂部から前後左右の髪の毛の生え際に向かってブラッシングを始め、髪の毛の流れに沿って丁寧に優しくとかしていきます。次に毛髪の流れとは逆方向に、髪の毛の生え際から頭部に向かってブラッシングします。最後には髪の毛の表面をなでるように軽くとかします。

あまり力任せにブラッシングするのは抜け毛の原因にもなるので注意しましょう。また脱毛症には頭皮のマッサージも有効だとされています。マッサージによる適度な刺激は頭部の血行を促し、代謝を上げて健康な育毛につながります。

方法は、まず額の毛髪の生え際あたりを前後左右に20回ぐらいマッサージします。つぎに額から後頭部にかけて指先を頭皮に優しく押しあて、指先を回すようにしながら前から後ろへ移動させます。最後に10本の指を使って頭皮を全体的にトントンとリズミカルに軽くたたきます。ブラッシングやマッサージは手軽に出来、効果も高いヘアケアです。ぜひ日常生活に取り入れてみてください。

洗髪

脱毛症の多くは頭皮を不衛生な状態にしてしまうことで発病します。また遺伝因子が発病の一因とされているAGAにしても頭皮を清潔にしておかなければ発症を早めたり進行を速めたりします。毎日の洗髪はとても大切なヘアケアであると言えるでしょう。

一般的に洗髪といえば髪の毛をもみ洗うことと捉えられがちですが、抜け毛の予防に役立つ洗髪とは頭皮を指の腹で優しくマッサージするようにすることが大事です。決して爪を立てたり力を込めてごしごしと洗ったりして頭皮を傷つけないようにしましょう。

頭皮は新陳代謝によって毛穴から分泌される皮脂や頭皮の細胞分裂で剥がれ落ちる表皮の垢、外気に漂う細かい埃やカビ菌などによって汚れます。これらの汚れを落とすことで頭皮は清潔に保たれます。またマッサージすることで頭部の毛細血管を刺激し、血管を拡張させ毛根になる毛乳頭に十分な栄養と酸素を運びます。

そうすることで毛母細胞は活性化し、健康な髪の毛が成長するのです。また洗髪の後は十分にすすぐことが大事です。洗い残したシャンプーなどの成分が酸化したりすると頭皮と毛穴が炎症を起こし大量のフケを発生させて悪影響を招くことがあります。また洗髪の際、あまり力任せにごしごしと洗ってしまっては頭皮を傷つけてしまったり健康な毛髪のキューティクルもはがれ落としてしまったりと、却って逆効果になることがあります。

また香料や着色料など成分によっては肌が敏感な人には好ましくない場合もあります。洗髪で頭皮と毛髪にダメージがあった場合は速やかに皮膚科を受診し、薬用で低刺激性のシャンプーを使うなどして正しいヘアケアを心がけましょう。

植毛

植毛とは自分の毛あるいは人工毛を頭皮に埋め込む手術の事です。日本では育毛やカツラに比べて馴染みの少ない増毛法ですが、近年では植毛技術の向上によって以前よりは安全に施術されています。また植毛を希望する患者数も年々増え続けています。

植毛は大きく「自毛植毛」と「人工毛植毛」の2つに分類されます。自毛植毛とは自分の健康な毛髪部分を移植し、人工毛移植は人工の毛髪を移植します。人工毛植毛では異物を皮膚に移植するのでアレルギー反応などの不安があり、現在では自毛植毛が主流になっています。

AGAでも薄毛になりにくい側頭部や後頭部の毛髪を薄くなった病巣部に移植します。また自毛植毛の最大のメリットは移植した毛髪が、移植後も普通の髪と同じように生え続けることです。定着率も現在の技術では90%近くまで上がってきています。また見た目も自分の毛髪を移植するのでとてもナチュラルに仕上がります。

育毛やカツラに比べると、医療行為として外科手術が必要なため、抵抗があるかもしれませんが、自毛植毛の場合は自分自身の組織を移植するために安全性も効果も高く現在は注目が高まっています。

一方人工毛植毛の場合は当然のことながら自毛植毛に比べ、定着率や安全性の面においても不安がありますし、また定着したとしてもその毛髪が伸びるわけではありません。しかもカツラと同じように定期的なメンテナンスも必要なため、初期費用は自毛植毛の方がかかったとしても長い目でみれば自毛植毛のほうがコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

カツラ

カツラは脱毛症にとって代表的な対処策です。現在AGAには投薬治療が用いられるようになり一定の効果を上げていますが、薬の効果が現れるまでには時間がかかります。したがって現在でも薄毛に気づき始めた頃からカツラを併用しながら治療に当たるケースが多いようです。

カツラには「全カツラ」「部分かつら」「医療用カツラ」など様々な種類があり、脱毛症の種類や病態によって使い分けられています。具体的には素材によって「人毛カツラ」と「「人工毛カツラ」に分類されています。

人毛カツラは自然な見栄えで、人工毛カツラは強度に優れているというメリットがあります。ただ、当然のことですが、カツラは本物の毛髪が増えるわけではありませんので、育毛などのヘアケアと脱毛症治療との併用が望ましいと思います。

一般的にはカツラの使用には抵抗のある人が多いと思いますが、カツラのメリットはすぐに脱毛症による薄毛部分をカバーできることにあります。これは他の薄毛対策には無いメリットと言えるでしょう。AGAに対しての薬物治療も100%効果があるとは限りませんし、植毛などは手術を受ける必要があります。

またどちらも生えそろうまでに相当の時間がかかります。それに比べカツラにはすぐに薄毛箇所を覆うことができるのです。しかしカツラは消耗品ですので、定期的に増毛や部品交換などのメンテナンスが必要ですし、見栄えの自然なものは費用もそれなりにかかります。

まして、症状がかなり進んでからでは却って不自然に見えることもありますので、薄毛が気になった場合は直ちに専門医やヘアケアサロンに相談の上、自分に見合った形でのカツラの使用が大切となります。

発毛と育毛

脱毛症の人に良く見られる共通点として頭皮が油っぽいまたは逆にかさかさであるということがあります。これはストレスや体調によることもありますが、食事による脂肪分の摂取量の加減で多すぎる場合に脂っぽく、不足している場合はかさかさになりやすい場合があります。

このような食事内容は脱毛症だけではなく様々な生活習慣病の原因になりかねません。メタボリックシンドロームをはじめとして生活習慣病の指摘あるいは注意を受けている人はぜひ日ごろの食生活を見直してみてください。

毛髪の成長を促す栄養素ももちろん食事から摂取されます。規則正しい食事時間は胃腸のバランスにも良い影響を与えますが、不規則になれば逆に悪影響が及び消化吸収が十分機能しない状態に陥りかねません。

特に悪い例としては夜就寝の直前に食事をしたため朝胃がもたれて朝食を抜くといったことです。理想的には就寝の3時間前までには食事を済ませ、それ以降はあまり間食をしないことです。

塩分の取りすぎもまた脱毛症には良くありません。高血圧や動脈硬化症は血流を阻害し、毛母細胞に十分な栄養を運べなくなってしまいます。また塩分の過剰摂取は精神の緊張状態を招きこれも血液の流れを邪魔します。

香辛料などの刺激物は一見すると血行を良くするので脱毛症には良いと思われがちですが、効果は一時的なものです。適量を取るなら食欲増進にもつながり良いのですが過剰摂取は逆に胃腸に負担をかけ、胃腸の機能を低下させます。

脱毛症だけに限ったわけではありませんが、大切なのは栄養バランスの取れた食事を規則正しく3食きちんと食べるということです。毛髪も体の一部です。体に良い食事は毛髪にも良いのは道理ですね。