薄毛・抜け毛のエトセトラ

カラーリングによる頭皮へのダメージ

お洒落の為にカラーリングは欠かせない。女性の人に多いかもしれませんが、薄毛の人でもカラーリングしている人は多いですね。私も以前そうだったのですが、カラーリングしてハゲを誤魔化せるって思いがちです。しかし実際にはハゲは隠せてないケースが多く、逆にハゲを促進させてしまう切欠になっていることも少なくありません。頭皮や髪の毛への負担を考えるとカラーリングによるメリットは少ないのではないでしょうか?
 
カラーリング剤にも様々な化学物質が含まれているそうです。特にパラフェニレンジアミンは多くのカラーリング剤に使用されており、この成分は強いアレルギー反応などを示す危険性があると言われます。消費者センターに寄せられる被害報告も非常に多いのがカラーリング剤だそうです。
 
頭皮が敏感な人ほどカラーリングは控えたほうが無難でしょう。私も以前は金髪にして生え際の薄毛を誤魔化している時期がありましたが、その後育毛しても薄毛を食い止める事は出来ませんでした。今思えばカラーリングだけでなく髪や頭皮に悪いことを沢山してしまっていました。育毛のためにはまずは基本的な知識を身に付けることが大切ですね。

猫の脱毛症

猫の脱毛は何かしらの病気が原因となりその二次的な症状として発症するケースが殆どです。猫の脱毛症の原因となる病気はアレルギー、膿皮症、ホルモン異常による内分泌疾患、外部寄生虫による皮膚病など様々です。

また猫には換毛期があり、太くて粗い夏用の被毛としなやかでキメの細かい冬用の被毛があります。換毛は主に下毛(アンダーコート)が抜け落ちます。ですので換毛期には一度に大量の抜け毛が発生します。上毛(オーバーコート)にもヘアサイクルがあるのですが局所的に大量の上毛が抜ける場合などはなにかしらのトラブルを疑ってみる必要があります。

また心因性と呼ばれる人間でいうところのストレスによる脱毛症もあります。これは一見すると皮膚自体には目だった原因が無い脱毛症です。実は人間と同様、あるいはそれ以上にペットはストレスに弱くデリケートな動物なんです。

犬も猫もそうですが、何か心理的な変化が起こったとき、それがストレスや不安のかたまりとなって情緒が不安定になり、毛細血管が収縮し、代謝が落ちるために脱毛が起こってしまうのです。猫には退避行動と言う動作があります。それは嫌なことがあった場合などに気分を紛らわす為に尾を噛んだり足を舐めたりすることがあります。

一時的な退避行動であれば問題ありませんが、あまりに過剰な場合は脱毛の原因になります。飼い主さんがかまってくれない、かわいがってくれた人が傍から居なくなってしまった、気に入っていたものがなくなってしまった、ご飯やトイレの場所が急に変わった、外に出してもらえなくなった。

猫の場合はこのようなときに強くストレスを感じるようです。かわいがっている猫が急に脱毛症に見舞われて獣医に連れて行っても原因となる疾患が特定できなかった場合は普段の猫との付き合い方を見直してみる必要があるかもしれません。

犬の脱毛症

人間同様犬にも脱毛症があります。というよりも、犬の場合季節によって被毛が生え変わるといった生理現象があります。夏毛と冬毛と呼ばれるものです。一方、アカラス病やクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)など疾病としての脱毛症もあります。

犬は言葉を話すことは出来ませんし、また自分でヘアケアも出来ません。飼い主さんが日ごろからペットの体調管理には気を配ってあげてください。犬のヘアケアで最も注意をしなければならないことは犬の皮膚は人間に比べて皮脂が多いということです。

実際に被毛をめくってみると白いフケのようなものが皮膚全体を覆っています。この皮脂は犬の皮膚の乾燥を防ぎ、細菌の感染などからも守ってくれています。ですから犬にとって皮脂を洗い流しすぎるシャンプーを頻繁に行うことは却って皮膚病になりやすくし、脱毛を引き起こしてしまいます。

犬のシャンプーは月1回程度を目安に行いましょう。この犬の皮脂は健康な皮膚の状態であれば被毛の上に浮かんでくることはありません。皮脂が剥がれ落ちてしまうような力を込めたブラッシングも厳禁です。

通常のブラッシングの際、あまりにフケが多く出てくる場合は皮膚病の可能性があります。またプードルやマルチーズ、ヨークシャー・テリア、シーズー、パピヨン、ミニチュアシュナウザーのように季節性の換毛が元々少ない犬種に多量の脱毛が見られる場合は病気による脱毛の可能性が高いと言えます。

また頻繁にかゆがる、舐めるなどの行為が見られる場合も皮膚にトラブルを抱えている可能性があります。何らかのトラブルを発見した場合は速やかに獣医に見せましょう。また季節毎にノミやダニの駆虫薬を投与することを忘れずに。

人工微細毛

人工微細毛という言葉をご存知でしょうか?あまり馴染みのない言葉だと思いますが、増毛剤としての歴史はわりと古くからあります。薄毛の部分にパウダー状のものを振りかけているテレビコマーシャルを見かけたことはありませんか?

そうです、あのパウダー状のものが人工微細毛なのです。現在さまざまな商品が出回っていますが、仕組みは微細なパウダー状に加工された人工毛を静電気を利用して定着させるものが一般的です。部分的な薄毛や小さめの円形脱毛症には効果的で、遠目には人工毛を塗布しているとは気づかれません。

以前は黒一色だったのですが、最近ではブラウンなどカラーバリエーションも増え、風や雨に強いタイプも出てきました。人工微細毛の最大のメリットは扱いが手軽だという事でしょう。朝、出かける直前に気になる部位に振りかけるだけで装着完了です。

ちょっとした旅行などでカツラを付けっぱなしにしておくのは気が引ける場合などには便利かもしれません。一方デメリットとしては白髪交じりやブリーチをしているあるいは元々髪の毛の色素が薄いなど髪の毛の色が部分的に違うような場合は不自然に見えてしまいます。

また、汗かきの人の場合、流れてしまう可能性が無いともいえないのでカツラなどに比べて安心感にはかけるところがあります。元々短髪にしている人も定着感は長髪の人に比べると劣るようです。人工微細毛の粒子が細かければ細かいほど見た目も使用感も良いようです。

しかし、毛穴に入り込んでしまった人工微細毛を放置してしまうと毛穴がつまり炎症などを引きおこす可能性があります。使用する場合はより丁寧なヘアケアを心がけるようにしましょう。

江戸時代に薄毛は少なかった

統計によれば脱毛症の患者は第二次世界大戦後に急増してきました。それではそれ以前はどうだったのでしょうか?実は戦後急増した脱毛症患者の多くはAGA(男性型脱毛症)の患者なのです。

日本人のAGAには特徴的な症状があり、最も多いのはおでこの生え際から抜け毛が始まりそれが頭頂部への拡大していくパターンでそれに次いで頭頂部からおでこに向かってしだいに抜け毛が広がっていくパターンのものです。様々な研究の結果、脱毛症の原因は欧米化した生活習慣や社会的なストレスだということが分かってきました。

しかしAGAには遺伝的な要因も示唆されています。もしそれが本当なら日本人には遺伝子的に見ても伝統的にAGAを引き起こす要因があると言うことになります。じつはこのなぞのキーワードには江戸時代の頭髪にまつわる風習にあると考えられます。

それまで武士の象徴であったちょんまげですが、江戸太平の世の中で商人たちが財力を持つようになりその結果として身分としては低かった商人たちも身分の高い武士のファッションやライフスタイルを真似るようになりました。当時では男子が成人とみなされる数え年で12歳から16歳頃になると元服という儀式が広く執り行われていました。元服にはマゲを結った時に見栄えを良くするために月代(さかやき)といわれる額から頭頂部にかけての毛を剃る儀式が含まれています。

これが特権階級であった武家から庶民である町民にまで広く行われることでAGAで最も多いとされる額から頭頂部にかけての髪の毛が10代の頃には既に無い状態だったことが理由であると考えられます。元々AGAを気にかける必要がなかったんですね。この月代という風習は明治維新後もしばらく続いていたためにあまり学術的な研究が進められなかったのが江戸時代には脱毛症で悩む患者が少なかった理由なのではないでしょうか?

体毛の役割

頭髪や眉毛、まつ毛等は見た目にも無いと困る体毛ですが、胸毛、すね毛、鼻毛、腋毛などは「むだ毛」と言われ邪魔者扱いされています。しかし、本来はちゃんとした役目があって存在しているのです。

人間にはホメオスタシスという機能が備わっています。その機能の役割とは体温を一定に保つというもので、体毛はこのホメオスタシスに欠かせないものなのです。進化の過程で衣服を身に纏うようになり多くの体毛は退化して行きましたが、現在生えている体毛とはその時の名残なのです。

また皮膚を様々な摩擦や衝撃から守るクッションの役目も果たしています。人間以外の哺乳類にとっては触覚センサーの働きをする場合もあります。(うさぎや猫のひげなど)体毛はどれもほぼ同じ組成で成り立っています。皮膚の表面に出ている毛の部分を毛幹と言います。皮膚の内側に埋もれている部分を毛根といい、体毛の表面積の約60%は毛根にあると言われています。

毛根の最下部には膨らんだ部分があり毛球と呼ばれています。毛球の中には分化して髪の毛を成長させる毛母細胞とその毛母細胞に必要な栄養を送り込む毛乳頭といわれる組織で構成されています。健康な体毛は生える、伸びる、抜けるというサイクルを繰り返しています。

このサイクルのことを毛周期やヘアサイクルと呼びます。ヘアサイクルは毛母細胞の分裂が始まり、毛球が形成されそこから新しい毛が生まれ、皮膚の下で成長を開始する成長期1があり、次に毛母細胞の分裂が続くことで体毛として皮膚の表面に出てくる成長期2へと移行します。

この時に毛幹は太く長くなり丈夫になります。やがて毛母細胞の分裂が終わり、体毛の成長も停止する時期を退行期と言い、毛母細胞の活動が完全に停止し毛が抜け落ちる休止期となります。休止期を経てしばらく休んだ毛母細胞はまた成長期1へと入り新しいサイクルが始まります。